世界中でプロ奏者から学生まで幅広く愛用されている、トランペットのグローバルスタンダードとも言うべき人気モデルです（参考）（参考）。 シリアルナンバー（8万番台）から、1972～73年頃の製品と推察されます（参考）。 近年のバックでは過度の合理化が災いし、2005年頃には大規模なストライキが勃発して工場が操業停止するなど、品質の低下が囁かれた時期がありましたが、本品は同社が本格的な量産体制に入る前の、手作業の工程を多分に残す時代のもので、現行製品にない手作りの味のある品と言えるかと思います。特にヴィンセント・バック氏の存命中（～1976年）に製造された楽器は、基本的に全工程が手作りによっており、品質面で最高レベルとされているようです。 イエローブラスベル、ラッカー仕上げ。 バックの標準仕様は37ベルですが、本品は43ベルが装着されています。43ベルはジャズ奏者やスタジオ奏者に使われることの多いベル形状ですが、そのトランペットらしい響きと広がりのあるサウンド感から吹奏楽やアンサンブルでも好まれています。37ベルよりもやや抜けやかな吹奏感が得られることから、バックの「抵抗」が苦手な奏者の方には是非一度お試しいただきたいモデルです。基本的に特注仕様なので、楽器店で新品が販売されることは稀ですが、市場実勢価格は41万円程度です。 本件出品に際し某著名工房に調整を依頼し、バルブ内部のフェルトとウォーターキイのコルクは新品に交換済み。ラッカー剥げや細かい傷はありますが、凹みはなく、各ピストン、スライドとも快調に動作しています。 本体のみの出品なので、厳重梱包にてお送りします。なお、当方が別途出品しているケース類、またはマウスピース2個以上を同時落札していただき、同梱にてお送りする場合、送料を無料にサービスいたします。ぜひご検討ください。