こちらはクマチカ先生こと熊田千佳慕先生（当時は熊田五郎名義）の初めて彼が「ふしぎの国のアリス」絵本化した幻の作品、ルイス・キャロルの名作「ふしぎの国のアリス 講談社の絵本」です。昭和29年ー1954年のもの。


背が壊れてしまうことで良く知られる絵本で、よく読まれたのでまともに残っているのは少なく、貴重です。後方に少し角に角折れなどはありますが、汚れやすいこの絵本としては綺麗な方です。70年近く前のものとしては美本です。


熊田千佳慕先生がまだ熊田五郎名義で出していた頃で、「ふしぎの国のアリス」の児童書を1950年に出した後に1953年後に（絵本の原画の完成は1953年）初めてフルカラーで絵本化したものがこの絵本です（挿絵は再度描き直していて別物）。


アリスの世界を繊細なたってで色鮮やかに魅力的な絵にしています。この絵本版がオリジナルでのち、別の出版社などからも出されました。講談社の絵本シリーズで入手がかなり難しい部類で貴重なオリジナル版ですのでお大事にしていただければ、と思います。


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